元がとれるのか

色々と得な部分が多いと言われている「太陽光発電システム」ですが、これを設置する「初期費用」は安くありません。
そこで、今回は何年で元手を回収できるか、その損得の分かれ目とされる「損益分岐点」について説明します。
その前に「損益分岐点」とは何かと思うでしょう。

まず最初に「太陽光発電」を導入する為には、当然ですが最初に購入代金となる【初期購入価格】が必要になります。
ですが、家に「太陽光発電」を設置すると、普通なら電力会社に払う電気代が必要なくなります。

そこで最初にかかった費用の【初期購入価格】を、本来ならば払うべき【電気代】で補うには何年間かかるのか、その分かれ目が「損益分岐点」です。

これを分かりやすく計算式にすると「初期費用÷年間の削減光熱費= 償却年数」となり、この償却年数が「損益分岐点」になります。

これだけでは分かりにくいので、具体的に数字を入れて計算してみましょう。まず、参考として太陽光によるソーラー発電のデーターでは、1kwあたり年間で約1,000kwの発電量との値が出ています。

この「1kw」が分からない人もいるでしょうが、これは家電量販で売られているLED電球約十個分の電気です。つまり、このシステムを使うと、単純計算で年間にLED電球一万個分の電気が補えます。

それから、このシステムでは発電した電気の約六割を「電力」として売っている数値もあります。ソーラーパネルの容量が「4kw」になれば年間で4,000kw発電でき、その六割の2,400kwを売って、残りの1,600kwを自分で消費するのが基本的なデーターです。

ここに具体的な数字を入れています。ここでは売る電気の単価を48円、買う場合は23円とします。
これに先程の数字を掛けると、売った電気の金額は11万5千2百円になり、自分で消費した金額は3万6千8百円となり、合計で年間15万2千円分の発電になります。

次に最初に導入する際の設置費用と、設置した後のメンテナン費用の整理をしましょう。

こちらはソーラーシステムの初期費用として、新築だと1kwで約57万、すでに建てられた家でリフォーム物件となると1kwで約74万というデーターがあります。

ここでは少し数字を低く設定して、1kw辺り65万円として、導入する費用には260万円かかったとします。
ここから補助金として28万円を引いても232万円、さらに使用中に電気を変換するパワーコンディショナーが耐用年数を迎えたとして、交換に40万円が必要として最終的に必要な金額は272万円となります。

この272万円を先程の15万2千円で割ると、損益分岐点となる元手が取り戻せる年数が出ます。この場合は早くて18年弱となります。

ただし、この計算は電気の買い取り価格が十年連続同じと想定した場合です。もし、11年目に単価が25円ぐらいになった場合は、途中で式が変わって合計で導入から25年目まで損益分岐点が伸びる場合もあります。